2020年9月1日火曜日

このままではバイオリン屋になりそうです、、、

好きが高じてコレクターになり、次々にコレクトしちゃうから、どんどん在庫?が増えてしまい、家の中は人が住む場所より、楽器の保管場所が大切にされてしまい、引っ越しを機に処分を始めたら、、、 ん?何故か又コレクション数が増えるという事態に陥り、どんどん人の居場所がなくなる我が家、、、なんとかせねばヤバいかも、、、

今回も数本のバイオリンと弓を手放します。

2020年9月はこれ↓

18世紀(多分Germanだと思う)

ボディ長356mm

分厚いシルバートーン!

詳細は下記の通りです。


























◆A fine 18th century 4/4 violin "Strad model" for Sale◆
まずは、数多くある中から、このヴァイオリンに興味をお持ち頂いて、このページをご覧頂いた事に感謝いたします。
もし貴方がこのバイオリンに興味をお持ち頂いたならば、是非とも私のバイオリンに対する考え方をご理解頂いた上で、ご検討頂ければ幸いです。
又、今まで「オールドバイオリンは高価だから買えないな…」と半ば諦めていた方にも是非ご検討頂けると幸いです。
(ご検討頂けるならば、可能な限り説明文後半までお読み頂けると幸いです。 説明文は非常にだらだらとした長文ですが、後に追加情報をアップする事もあるという事をお含み下さいませ。)
新作でもそうですが、オールド&モダンとなると現存する数少ない中で出会ったバイオリン…
WEBでの取引と言えど、正に一期一会的な出会いの場となる事もあり、例え楽器であろうとご縁を感じて頂けると幸いです。


あ、先にお断りしておきます。以下の文面を読み進めて頂くにあたってのお願い事ですが、以前にOld Violinを出品をした時に、ある方から質問欄にて「能書き多すぎて、自己満足にしか聞こえません!」と忠告?を受けて、恥ずかしながら私自身は「放っておいてくれ・・」と一瞬感情的になった事がありましたが、まぁこれもご縁の問題なので、ありがたい意見として受け取りました。
この事からお察し頂けたとは思いますが、以下の出品に際しての説明文は「私個人の意見と考え方であって、一般的な内容ではないかもしれませんので、最初にご理解頂いた上で読み進めて頂けると幸いです。」だらだらと長い文章ですのでお許し下さい。


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私は今でこそ、積極的な収集はしておりませんが、今から10〜25年前はバイオリンの蒐集に全て注ぎ込み、世界中から出物を探して買い漁っていた時期がありました。
それは、25年程前のダイヤルアップ接続のインターネットで海外のViolinディーラーを探す事から始まり、ヤフーオークションがスタートしたり、辞書を片手にチャレンジしたeBayオークションや、伝統的な海外オークションにエントリーしたり、フランスの著名な弓鑑定士との接触を試みて、個人的にOld Bowを取引きしたりするようになっていました。
後には海外のディーラーから、彼等の都度入手品や下取り品の紹介を受けてダイレクトに仕入れ等を繰り返し、駆け引きも有りの交渉にて個人輸入を楽しんでいました。
但し、その蒐集は高価なものではなく、バイオリンを楽しむ一般人?が手の出せる範囲の楽器に絞っての事ですので、千万単位のものは手が出ませんし、百万単位の楽器は2本しか買った事はありません。
そして、そのコレクションしていた殆どの楽器は先生を通じて音大生さんに渡ったり、アマチュアの方々にお譲りしたり、楽器屋さんに買ってもらったり、海外へ出戻ったりで、膨大とは言えませんが、部屋から溢れる程のコレクションは、今では手元にはそれ程沢山は在りません。
しかし、それでも気になる楽器を見つけては輸入したり、ギターやウクレレ等の製作も手掛けたりするなどしているので、どうしても保管場所に困り、実家の工房(納戸ですが…)に大切に保管しております。
そんな中で、私自身が引越す事になり、急遽整理をしないといけない状況になったのと、最近またしても紹介を受けたバイオリンを数本買ってしまったので、手元の数本を手放す事になりました。
可能なら全て手元に置いておきたいのですが、それも叶わず… 寂しいけれど処分しなくてはならなくなり、覚悟を決めて順次手放しています。
今、所有している楽器たちは、思い入れのある楽器がほとんどなので、可能なら気持ちよくお譲りできる方への譲渡を希望しています。


◆◆◆◆◆◆
唐突ですが、あなたは、歴史を感じる容姿を持つバイオリン(オールドorモダン)が好きですか?
おそらく、ほとんどの方が「好き」と返事をしてくれるでしょう!(という事を願ってます(^^;)
もちろんの事、中には新作を好まれる方もいらっしゃるのも当たり前の話しだと思いますが、バイオリン好きな方は総じてオールドバイオリンを好む傾向が強いのでは?と常日頃から感じております。
では、なぜ新作の傷の無い美観的に優れたバイオリンよりも、色褪せた傷だらけのオールドバイオリンを選び、そして欲するのでしょうか?
この質問には、ある程度は想像しうる答えが考えられますね。
それは、各個人の答えは様々にあるのでしょうが、おそらく多くの方から以下の様な返答が返ってくると想像しております。
あまりにも著名な「アントニオ・ストラディバリ」の世界観が、バイオリン奏者、そして聴衆の大半を魅了しているから… だと思っています(^^;
誰もが知りうる300年前の名工「ストラディバリ」の狂おしい程の素晴らしい音色は、製作技術もさる事ながら、何百年と言う期間における使用されている材(木材)の自然乾燥によるセルロース(樹木の繊維)の経年凝縮変化が生み出される事で、軽量かつ振動伝達生に優れた理想の状態になっている、、、、これらの理由からオールドバイオリンが素晴らしいとされている所以だと思います。
その後の世代は、その天才ストラディバリに続け!と、1700年代、1800年代、1900年代、そして2020年に突入した現在も名工を目指す製作者達が、競うように技術を磨いて頑張って居られます。
その製作者の中には、天性によるものかはわかりませんが、ストラディバリに負けないほどの現代の名工が生まれていますね。
本場イタリアでの「フランチェスコ・ビソロッティ氏」や「ジオ・バッタ・モラッシー氏」などは現代の名工として有名ですし、日本人でも素晴らしい製作者の方がいらっしゃいますね。
伝統の継承に従事され、守破離の精神も忘れずに、伝統に加えて新しいモノへの挑戦もされているのは、本当に素晴らしいです。


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ここから重要です↓
今回出品するバイオリンは、恐らく18世紀の作品と思われる素敵なバイオリンで、ノーラベルの為にセールス的に優位な名称は与えられませんが、スタイルは伝統のStradivariusモデルに見えます。
(ラベルが有ったとしても、それはこのバイオリンにとって価値を左右するものではないと思いますが…)
外観の印象をお伝えすると、先ずは全体的な印象として、私が他に所有する18世紀(1700年台)のバイオリンと比較した場合、かなり使い込まれている様子が伺えます。
そして、オールドバイオリンにとって大切な健康状態について説明します。
古いバイオリンにとって当たり前?のクラック(ヒビ割れ)は、この個体に関しては比較的少な目です。但し、あくまで「少な目」と言う事ですので誤解なきようにご理解下さい。
魂柱付近のクラックと、バスバー付近のクラックがありません。かなり良い状態と言えるでしょう。
昨年に手放したクロッツは、私の中では最大級のクラックのオンパレードで、気の遠くなりそうな板厚を増す為のクラックリペアが施されていました。それはそれは相当な時間と労力が伺えるものでした。しかし、所有する価値観が高いために、そんな状態でも高値で取引きされましたが、演奏に関する性能的な部分や、甘くとろける様なオールドバイオリン特有のトーンは目を見張る物がありました。
又、このバイオリンの古き時代の所有者は、演奏時にハイポジションを多用していたとみられ、裏板上部のE線側のエッジが、一目で分かるほどに過激にすり減っています。
と、良い事ばかり書き記していますが、気になる点もあるのは事実です。
それは、ネックのグラフティングの際に、裏板のボタンの処理を少し手抜きしたのかな?って言う見方もできます。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、再度のにかわ接着の際に、ほんの僅かズレているままにクランプで締めてしまった様に見えます。
気にならない方にとっては、どうって事ないのだと思いますが、私の様な神経質な人間には気になる部分ですね。
ヘッドのグラフティングも、少しズレており、名工のリペアならば面一で合わせて仕上げられたと思っています。
但し、上記のズレは0.01mm単位程度のものと感じていますので、この様に書かなければ、気付かないで過ごしてしまう方も居るかもしれませんが…(画像をご確認下さい)

音に関しては、私はプロ奏者等ではないので、個人の主観での感想になりますが、今回のバイオリンもクロッツや他のバイオリン同様に、個性はそれぞれにありますが、素晴らしいシルバートーンを備えており、大きめのボリュームと併せて、プロの方にも満足頂けるの1本ではないでしょうか。
とにかく、このバイオリンも相当古いので、現代の新作バイオリンの様に、トラブルフリーではありませんが、そういった事を度外視しても許せる程に、オールドバイオリンが持つ魅力は計り知れないものだという事は間違いないと思われます。

本来ならば手元に残しておきたい一本ですが価格が合えばお譲りしたいと考えて出品致します。
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ここからも重要です↓
今回は引っ越しの為に想い入れの有るコレクションも整理することになった1本です。
新居のアトリエの中でいつも吊り下がっている内の1本なので、いつでも演奏ができる良い状態だと思います。
しかし、私見では問題ないように見受けますが、その程度は人それぞれに感じ方も違うので、断言する事はできないと思っています。
何せ古い楽器なのでどこまでのリペアが良いと判断されるのかさえも基準が曖昧なので、問題ありませんとは言い難いのが本音です。
ネック&スクロールはグラフティングされた状態で相当の年数が経過していると考えると、強度上での問題はないと判断できるのでしょうが、経年劣化に関しては予測不能なのでトラブルフリーとは考えないでください。
今迄オールドバイオリンを所有されていた方ならばお判り頂けると思いますが、初めて古いバイオリンを所有される方は、先にWEBサイト等やご近所の専門家の方より情報を得る等して勉強されてからの方が良いと思います。
言い方を変えれば、普通に扱っても全く問題ないのですが、これだけ古いと目に見えない部分の経年変化は100%あります。って事です。
代表的なのは、経年による木質セルロースの乾燥に依る材木特融の曲げ強度(粘り)が少なくなっていたりしますので、チューニング時のペグの扱い方等は知っておくべきでしょうね。
古くなると仕方ない事なのでしょうけれど…
神経質な方は入札をご遠慮頂いた方が良いかもしれませんね。
製作年代は恐らく1780~1800年頃と聞いています。
ボディサイズ他の情報です↓
Label=なし
SIZE=Full Size 4/4
Body=356mm
UB=165mm
CB=113mm
LB=206mm
先にも書きましたが、このバイオリンは、現在私のデスクの前に並んでいる内の1本なので、普段より気分で音出ししてる事から、一通りの調整は済んでいる状態です。
本来は増えすぎて処分しているにも関わらず、なぜか在庫が増えてしまった事もあり、大幅に値下げをしましたので、よろしくご検討下さいませ。
現代社会におけるオールドバイオリンとしての価値は、製作者による価値観、産地による価値観、制作年代による価値観、製作技術による価値観、発音性能と音質による価値観、製作そして需要と供給のバランス等が組み合わされて価格に反映されているようです。
上記、文面における内容は、私見における印象を書いております。
ご存知の通り、人それぞれモノの考え方も違えば、感じ方も違うと思うので、上記の説明文が全て一般論として正しいとは限りませんので、お含み頂きご検討下さいませ。

今はヤフオクにも出品してます。

お知り合いの方、又はご希望の方は、直接取引も可能です。→やふおく手数料分安くします(^^)/