2014年9月12日金曜日

だれかヴァイオリン買ってくれませんか。

イタリアン ヴァイオリン

A.Monzino & Figli Milano-Via Rastrallexx 10 Premiata Liuteria xxxx 1904
A Seterino "Reva..allieirs R.Antoniazzi

Tarisio Auction2002.Octoberコレクションにて、とあるコレクターの方が落札された楽器です。
御縁あって、今は私の手元にありますが、現在は楽器が増えすぎて室内の装飾としても場所が無くなり、現在はケースに収納されたままと言う状態です。
履歴的には、近年演奏された形跡が無く、私の前にも何代かのコレクターの手元を渡って来たのかもしれません。
私も仕事が変わり自由時間が無くなった中では、かなり興味を引く個体では有りますが、演奏できる状態まで手掛ける事もできず、かと言って工房にお願いするならば所有する意思も薄れる事となり、今回手放す存在となりました。

落札当時は為替レートも円高時代でしたが、経費込みで約80万円程度の支払いをされているはずです。
メーカー的な信憑性は、オークションカタログの記載内容を確認すると、この楽器はよくある「ラベルド」と言う表現での出品ではありませんので、信憑性高いと考えられます。(TarisioHPID1314で確認できます。COZIOに登録すると出品当時の画像も見れます)

状態は、リペア要です。元々、私の手元に届いた時点でリペア要の状態だったので、一度も音を聞いていません。厳密に言うと、一度だけ現状のままで魂柱を立て、駒をFittして、ガット弦を張ろうとしましたが、Bodyの板厚が薄い事が判明し、A音程まで弦を張る事が怖くなり試奏はやめました。(その時に軽~く弦を張った状態では、反応は素早い感じ、音質は不明、箱鳴り?=よく言えば丸い感じの共鳴?…演奏した訳ではありませんので一瞬の感想です)、一度工房でリペア可能かを尋ねましたら、10万強程度は必要&時間下さい、と言われました。内容は、オリジナルの表板をそのままにしたかったので、表板の裏面に厚みを出す(貼付)作業を選択し、指板の交換がメイン作業の予定でした。

作風は、表板も裏板も1枚板での製作です。フレーム(杢目)は目立つタイプではありません。
ネックに関しても、杢目は同じく。節目も見られる。(画像参照)
指板は何かのHardWood(恐らく紫檀と見受ける)を黒色塗装してある。
全体的な印象はオールドの中に並んでは、歴史的な臭いは感じず、やはりモダンの部類に入ると、周りのモダン楽器と溶け込む容姿だ。只、絵画で言えば印象派のクロード・モネの作風とイメージが被る(私見ですが)。
削&堀込作業。名工とはいかないまでも、伊の流を汲む大胆なシェイプは他者が真似できない程の見事な隆起とバランスを持っている。


Monzinoファミリーは、イタリア・ミラノで楽器商としての成功が歴史に刻まれている。5代目(だったかな?)アントニオ・モンチノは、ヴァイオリン以外にもリュートやマンドリンの名工としても知られている様です。又、Monzino工房には沢山の優秀な製作者が出入りしていた様で、モダンVnの名工アントニアッチ等の息吹もMonzinoの楽器に惜しげもなく注がれているとの事。

どなたか、この楽器に息吹を与えてあげて下さい。。。

















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